というわけで、配属先のスタッフ3人にそれぞれ、週2回1時間づつAdobeソフトウェア講習始めました。夢の技術移転です。

1初心者パラオ人、2多少は使っていたパラオ人、3多少使えるアメリカ人の計3名。代表は1ができるようになると信じてはいないとのこと、他のスタッフづてで裏で耳打ちされました。

そして、3のアメリカ人はエリートで一番吸収力ありそうだが、パラオ人的には彼女に教える暇があったら他のことやってほしい空気です。「彼女はただのフェイスブックガールだ」とか言い出す始末。でもさー、そのfbの定期投稿ですら、君らままならないじゃないかね?

2は最近学士とるのに夜間通ってて忙しい。そもそも彼女に仕事の負担がかかりすぎてるので分散させなければならないとも思う。

三者三様です。

(ノД`)ため息

てなわけでとりあえず初回はfb投稿までに必要なPhotoshopの機能です。

  1. 斜めの写真を水平にする(Rotate)・いらない要素を切り抜く(Crop)
  2. 明るさ補正(Level)
  3. 逆光補正(Camera Raw)
  4. 水中写真補正(Curve)
  5. ゴミ取り(Dust Erase)

だいたいこれができれば、広報用fbの投稿って十分だと思うんですが、いいよね?どーだろ。

クロップ&ローテートは必要だし、明るさ補正はLevel教えときゃ、大概なんとかなるし、水中写真補正はトーンカーブいじって青かぶりとるのを教えるという、私もパラオで水中撮影する機会が増えて覚えたもの。PICRCはこの補正が実際一番使いそう。でもね、レギュレーター使うような深さで撮る場合はライト使ってないとPhotoshopの補正では無理ですよ・・・という話をしつつ。

rs_DSCN5016

こういうのね↑

rs_DSCN4398

シュノーケル程度の水深↑なら何とかなるんですよ・・・

PICRCの調査中の写真は基本的に浅瀬が多いので、これで十分。君らの言うfbガールを出し抜いてくれ、これで。

初回の3の講習が終わった後、1が話しかけてきた

1のパラオ人「3はどこまでやったの?何時間かかった?」
私「うーん、これらで1時間かな!」←嘘、40分。

次の日、3と同じ課題をやる1

1「1時間で終わった!私できるじゃん」
私「そうだねー 完璧だよー」
1「褒められちゃった!」

普段どんだけけなされてるんだ・・・ちょっと褒めたくらいで喜ばれると不安なんですけど。

展望ですか?正直わからないです。この仕事、向き・不向きあるし、時間も必要だし、それこそpatientです。適正っていっても一概にやる気だけでもないし、感の良さだけでもないし、私には未来のことは何とも言えません。

デザイナー育てるわけではなく、「デザイン素材を使って修正できるようになる」までがミッションですので、あまり硬くは考えないけど、久々にPhotoshopをスペースキーがハンドツールになることすら知らない初心者に教えると、「あーこのソフトウェア、決して簡単ではないかも」と思ったりしています。

一番恐ろしいのは「Adobe使えば素敵な何かが作れる」と言うふわっとした考えが皆あるとこか。結局。

illust.jpg

「このイラストどうやってるの?」というので、やり方を教えた結果、基本的にほぼ自力で描いてる点に「え、無理じゃない?」という反応をされました。どうやら、写真を元にライブトレースとかでサクッと何か加工しただけと思っていたらしい。写真は見本にしてるけど、いや、どうみたって人の手で何かを人為的にデフォルメしてるだろ?!と思うんですが、何か秘密があるように見えるそうです。これ自動でイラレに描かれるようだと、我らの商売上がったりなのですけどね。

「このイラストはPICRCに置いて出てくから、まあ使えるよ。別に描けなくいいんじゃないか?」てな感じですが、あからさまにがっかりされました。モチベーションを保てるのかが鍵ですね・・・