ボツワナ、パラオと一度も被害にあったことなく、パラオ犯罪被害少ないっていうかない、イエーイと思って5年、ゆるゆるの生活に慣れてしまいカバンは置きっ放し、貴重品はテーブルの上に置くわ、家の鍵はかけない、オフィスも鍵かけるのは退勤の時だけ・・・。この緩みっぷりを発揮しついに犯罪被害にあってしまいました。

早朝の陸上競技場での朝練中に客席にリュック置いといたらリュックが消える。近くで協力隊の子が捨てられたリュックを発見、中みたら財布から現金のみ(カード類無事)、携帯電話、コーヒー入ったボトル、着替えのTシャツが消えていました。家とオフィスの鍵とられなくてよかった。

パラワン同僚「いくらとられたの?」

私「15ドルくらいかな?」

パ「・・・・」(どうでもいい顔)

そんな貴重品はパラオで持ち歩かない、必要ない。

携帯電話は3年前にパラオですら販売終了、サムスンはとっくに製造停止した3Gが入らない、ギャラクシーJ2コアという途上国専用モデルみたいなやつ。日本では売ってるのみたことがない。小型で低スペック、低画質の画像しか撮れないが70ドルと安価で軽く充電が長持ちしタッチパネルのエラーがない。私は携帯をヘビーユーズしないので非常にこのモデルが気に入っていた。サムスンはユーザーをわかっている、が、今となっては一般的には無用の長物、欲しがる人はいない。なんでとってたのか謎なレベル。

そもそもパラオでは携帯電話を窃盗したところで売る先はない。国外にこっそり持ち出すしかない。リチウム電池を含む以上、船便はいける国が限られ、おそらく航空機機内持ち込みするしかない。が、大量の携帯電話を持ち出さないと金銭的割には合わないし、やろうとしたら多分、空港の手荷物検査で引っかかる。だから普通はみんな国内の闇マーケットに転売するんだけど、パラオの場合、人口2万人程度だとそんなマーケットは成立しない。

盗品携帯なんて買ったそばから「あれ?これアンコーの盗まれた携帯じゃね?」ってわかっちゃうほどの世間の広さだからな。無理。

とはいえ、携帯探してる時間なんてない。もう売ってないものを追い求めてもしょうがないので、取り急ぎPNCC(パラオの電話局)に行き、SIMカードのトランスファーを依頼する。16ドルくらい払ったけど、5分で終わる。前のSIMカードはこれで使えない。新しい携帯買うしかないので安いショップに行きサムスンの後継機を仕入れる。143ドル・・・前の機種の倍 涙 と思ったけど使い出したらネット速度は速いしTikTokはインストールできるし、メッセンジャーもPCと変わらない感じで使えるしで、あっという間に元の機種には戻れない脳みそになってしまった。おそるべし資本主義。

今後の犯罪被害を防ぐために、警察に被害届を出しに行く。

警察官「カバンに入ってたもの教えて」

私「鍵、携帯電話、ボトル、着替え、財布、ベントー」

英語なのになぜかベントーはベントーなのである。ベントーはパラオ語です。

警察官「携帯はトラックできないのか?」

私「やってみたけど無理だった。データプラン入ってないし。グーグルでかけてみたけど、電源切ってるよ」

(後ろで他の若い警官がアイフォンだとトラックできる的な話をしている。)

まあ、なんでみんな興味津々かと思ったら

警官「ありがとう。実は君で6件目なんだ。この場所、この4日間で。」

私「まーじーでーーーー」

4日で6件はすげえな。それでトラックできないか聞いてきたのか。あとIDとかクレジットとかキャッシュカードとられてたら立件が簡単なんだろうなー。それでその辺りだいぶ突っ込んできたんだな。現金は立件難しい。現行犯逮捕するしかない。だから現金だけ持ってくわけですが。

知らぬ犯人は私のTシャツ持ってったが、あれ島内120枚の限定品なので、日本だったら足つくけどね。

ホストマム曰くはフライトが再開されて人が増えてきたから気をつけろとのこと。PGSTという消費税も始まって、社会不安もあるのかと思ったが、どっちかっていうとパラワン的には人が増えた方のが気になるんだろう。世間の狭さで相互監視能力は天然ですごい。監視カメラとAIによる人相判定もびっくりのアイランドコミュニティの透明性、誰がどこにいたかすぐわかる。が、人が多いとそれが難しくなるのね。

なにはともあれ、なんかやっと目が覚めたので所持品には注意します。